Androidアプリの法人アカウント作成方法とDUNSナンバーの取得方法

はじめに
Google Play ストアでアプリを公開するには「Google Play デベロッパーアカウント」が必要です。個人でも登録は可能ですが、企業として信頼性を確保し、ビジネス展開を行うには「法人アカウント」の取得が必須となります。
本記事では、法人でAndroidアプリを公開するためのGoogle Play法人アカウントの作成方法と、登録時に必要となるD-U-N-S(ダンズ)ナンバーの取得方法について、わかりやすく解説します。
1. 法人でGoogle Playアカウントを作成する理由
✅ 信頼性の向上
法人アカウントでアプリを公開することで、開発元の企業名がストアに表示され、ユーザーからの信頼度が大きく向上します。
✅ 法人管理・権限分担
複数のメンバーでアプリを管理する場合、**Google Play Console の権限管理機能(ユーザーとロール)**が活用できます。個人アカウントではこの運用が難しいため、法人化によるチーム運用が推奨されます。
✅ 将来的なビジネス展開にも有利
出資・広告・OEM連携など、外部パートナーとの連携においても「法人アカウントでの公開」は基本要件となっていることが多く、ビジネスの拡張性にも直結します。
2. Google Play法人アカウント作成の流れ
ステップ①:Googleアカウントを用意
法人用にGoogleアカウントを作成します。
例)admin@yourcompany.com
(Gmailでも可能ですが、独自ドメイン推奨)
ステップ②:Google Play Consoleにアクセス
- Google Play Console にアクセスし、「登録」へ進みます。
ステップ③:デベロッパー登録情報を入力
登録ページにて以下の情報を入力します。
項目 | 内容 |
---|---|
デベロッパー名 | 会社名(公開されます) |
メールアドレス | 法人の代表メールアドレス |
電話番号 | 担当部署の連絡先(国番号+81から) |
ウェブサイトURL | 会社の公式サイト |
ステップ④:登録料の支払い
Google Play デベロッパー登録には、**一度きりの登録料(25ドル)**が必要です。クレジットカードにて決済します。
3. DUNSナンバーとは?なぜ必要なのか?
🔍 DUNSナンバーとは
D-U-N-S® Number(Data Universal Numbering System)は、米国のDun & Bradstreet社が発行する企業識別番号です。Apple Developer Programなどで必須となるほか、Googleも法人確認に利用するケースがあります。
✅ GoogleでもDUNSナンバーを要求されることがある
Google側で法人確認プロセスが必要な場合、DUNS番号の登録が求められることがあります。これにより、Googleは申請元が実在する法人であることを確認できます。
4. DUNSナンバーの取得方法(日本法人向け)
ステップ①:申請サイトにアクセス
日本企業の場合は、以下のページから申請します。
👉 D-U-N-S® Number 無料取得申請ページ(Dun & Bradstreet)
ステップ②:必要情報を入力
以下の情報を英語で入力します。
項目 | 内容例 |
---|---|
会社名(英語表記) | StarScript Inc. |
会社住所 | 英語で表記(ローマ字) |
代表者名 | フルネーム(ローマ字) |
電話番号・メールアドレス | 連絡の取れるもの |
業種・設立年月日 | 法人登記通り |
※英語表記の履歴事項全部証明書があると、入力がスムーズです。
ステップ③:発行までの期間
通常は5営業日〜10営業日程度でDUNSナンバーがメールで届きます(混雑時はそれ以上)。
5. DUNSナンバー取得後にやるべきこと
- Google Play ConsoleまたはGoogleビジネス認証ページで、DUNS情報を登録。
- 会社情報とDUNS情報が一致していることを確認(住所や法人名が英語で一致していないと審査NGのことも)。
- 不備がある場合は、D&Bのサポートに問い合わせて修正依頼が可能。
6. まとめ:法人アカウントとDUNSでビジネスに信頼を
法人としてGoogle Playでアプリを公開するなら、法人アカウントの取得とDUNSナンバーの整備は必須です。個人アカウントでの運用では信頼性や将来のスケーラビリティに限界があります。
法人アカウント+DUNSナンバー+独自ドメイン+公式Webサイトの組み合わせは、アプリの信頼性を最大限に高め、ビジネス展開において大きなアドバンテージとなります。